任官拒否は学費返還すべきか否か、元防衛大学校の学生としての考えをまとめてみた

防衛大学校

どうも、Remblogを運営しています、Remです。

防衛大学校を辞めて早数年、防衛大学校とはまた一味違った国立大学での生活を満喫しています。

いやー、いいもんですね、普通の大学って。笑

幹部自衛官になりたくて入った防衛大学校を、病気で辞めることになって、

最初は、

Rem
今までずっと幹部自衛官になりたくて勉強してきたのに、今更何を目指して勉強すればいいの・・・

って感じでうつ病真っしぐらでした。
ま、今は元気にやってるので良いんですが笑

さて、今日は任官拒否の話題です。

毎年毎年、任官拒否について話題になりますよね

卒業生中何人が任官拒否をしたとかさ笑

2018年は494人中、39人が任官拒否したみたいです。

全体の約7%くらいですね。

今日は防衛大学校に在籍していた者として任官拒否について自分なりの意見を述べてみようと思います。

Rem
任官拒否ってそんなに悪いのかな?
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任官拒否ってなんぞや??

そもそも任官拒否って言葉自体が特殊で聞いたこともない、

任官拒否について知らない人もいると思うので軽く説明します。

任官(にんかん)とは、官職に任用されることをいう。古くは奈良時代の律令制導入の際より日本の官制において用いられた用語であり、今日の政府や国家機関等においても使用されている。今日では国家公務員の職、特に裁判官、検察官、自衛官(即応予備自衛官、予備自衛官を含む)、警察官、海上保安官、刑務官、労働基準監督官などに任ぜられる場合に用いられる。対義語は「免官」、「退官」。

引用:Wikipedia

世間でよく問題になるのは、特にこの中でも自衛官の場合。

任官拒否というのは、言葉通り任官を拒否すること。

防衛大学校は、未来の幹部自衛官の育成を目的に設置されていますよね。

防衛大で学んだ学生が、卒業後に幹部自衛官になるのを拒否して民間に行くことを任官拒否と言います。

ポイント
  • “任官拒否”とは、防衛大学校を卒業した後、自衛官になる道を選ばないこと

例えば、僕のように防衛大学校に入ったけど、病気に掛かってしまって途中でドロップアウトしてしまった場合、

それは任官拒否にはならないんです。

だってそもそも任官されていないので笑

その違いは注意が必要です、飽くまでも、

防衛大学校で四年以上学んで、防衛大学校を卒業したのに自衛官にならないことが任官拒否ですからね!

任官拒否はなぜ問題になるのか

なんで任官拒否が問題になるの??個人の自由でしょ??

こう思う人もいると思います。

ですが問題になるのです。それにはそれなりの理由があります。

その主な理由は、防衛大の運営に多額の税金が使われているのが主な理由です。

まず、他の一般大学と同様、教職員の雇用・施設の維持などの大学運営のお金が必要です。

ここまで他の大学と変わらないんですが、防衛大学校が特殊だと言われる所以はこれから話すところにあります。

実は、防衛大の学生は学費を払う義務がないんです

むしろ、防衛大学校の学生の身分は特別国家公務員となり、

月に約90000円の給与、年間30万円のボーナスが支給されています。

そう、大学運営のお金だけでなく、学生であって国家公務員である学生への給与など、かな〜りお金が掛かっているんです。

ポイント
  • 防衛大学校は国立の医学部と同じように、一人の幹部自衛官を育成するのに多額の税金が使われている

それが、自衛官になることを拒否するとなると、それをよく思わない納税者がいるのも納得ですよね。

官僚の天下りとは質が違いますが、メディアがネタにしやすいのでよく話題になってしまいます。

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防衛大の学費無料と給与支給は奨学金とは訳が違う

よくあるのが、

  • 別に卒業後はどうなろうが勝手でしょ
  • 民主主義なのになんで人生を規制されなきゃならんの?

という意見。僕はそうは思いません。

だって、

Rem
防衛大の学費免除と給与支給は、普通の奨学金とは訳が違う

から。

そもそもの話、幹部自衛官の育成という明確な目的がある目的大学である防衛大学校を志望する時点で、

幹部自衛官を目指していることは当たり前なのでは??と思うんですよね。

ただ、ただね!!

医学部受験でもそうであるように、ある程度偏差値の高い学生がとりあえず目的大学に入学することって今の日本の入試制度上どうしても避けられないことであることも事実ですよね。

そして、実際に自衛隊内部に身を置いてみて、「やっぱり自分は自衛官に向いていないな」って思う人もいるでしょう。

だからこそ、任官拒否した人間は4年間分の学費を返還すべきってのは浅はかというか早計な気がします。

ポイント
  • 偏差値の高い人が大学に行く制度上、任官拒否はなくならない
  • 防衛大学校での4年間で幹部としての素質がないと分かるのは良いことで、責めるべきでない

他の目的大学(学部)と比較してみたら防衛大の任官拒否率はそんなに悪くないんじゃない?

目的学部といえば、医学部医学科、教育学部、そして我らが防衛大学校が有名ですね。

この三校を、設置目的が達成されているかで比較してみましょう。

3つとも、医師、教師、自衛官を育成するために多額の税金が使われている点では同じですからね。

目的達成率

医学部医学科・・・約91.5%(医師国家試験合格率)

教育学部・・・約62%(教員養成課程卒業後に教職についた割合)

防衛大学校・・・約92.5%(幹部自衛官になった割合)

どうですか?

割と防衛大学校ってマシな方では??

先ほど述べた理由と、この統計結果から分かるように、僕は現状維持で構わないと思います。

任官拒否も無意味ではない

これは飽くまでも個人的な見解です。

もし日本国内で有事が起きたとしましょう。(起こるとは限りませんが、起きないと断言もできません)

これから自衛隊がどのように動くのかなど、ある程度分かっている人が民間にいることってプラスだと思いません?

混乱が少しは落ち着くと思います。

まあ任官拒否が多すぎるとそれはそれで意味ないですが、今のままの数字なら別に問題ないのかなあと思います。

おまけ:防大生は就活で人気?

実は結構人気です。

上に忠実、礼儀正しい、超体育会系ということで、大手企業から人気です。

学生は基本的に土日しか外出できないので、企業側が特別に土日に面接をしてくれる場合もあるみたいですよ!

僕が在籍していた時の部屋長は、商社で働いていますし、

僕の同期で、大手メーカーに就職した友人もいますよ。

学費返還制度には反対。現状維持で良い。

任官拒否を頑なにダメというのは早計だと僕は思います。

任官拒否云々の前に、僕みたいに中退する人も結構いるんです。あと留年も笑

まずはそういう内部で、留年しちゃうような人間を入れないことと、

身体検査をもっと厳格化して、僕のように「入学前は病気が見つからなかったけど、入学後に病気が見つかってやめさせる」みたいなことが無くなって欲しいと思いますね。笑

防衛大学校の前に、教員養成課程の教員就職率をなんとかすべきでは?