僕が大学無償化に反対する理由【教育社会学的に考える】

その他

どうも、トビタテ!留学JAPAN6期生のRem(@ry0_c3h7)です。

最近暑い日が続いていますねー。

僕は半袖で寝たら、夜が思いの外冷えてしまって風邪を引いてしまいました・・・笑

毎年季節の変わり目に風邪を引いてしまいます笑

皆さんは体調管理には気をつけてくださいね^^

さて、今日は「大学無償化(高等教育無償化)」について考えてみようと思います!

記事タイトルに「教育社会学的に考える」なんて書いちゃっていますが、僕は教育社会学が専門のただの大学生なので、教育社会学でご飯を食べていらっしゃるような教授ではありません。つまり僕の意見はあまり真に受けないでくださいということです。

【このトピックに関する参考文献というか、僕の思想に大きな影響を与えた本】

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憲法改正で高等教育を無償化する??

先日、憲法改正、特に9条に関して記事にしました。

元防衛大学校学生が憲法改正について考えてみた

2017年5月14日

ですが、どうやら安倍総理大臣の考える憲法改正の論点は、9条だけではないみたいですねー^^

以下引用です。

安倍総理大臣が高等教育の無償化を憲法の改正項目として例示する中、自民党の教育再生実行本部は、大学などに在学している間は授業料を無償化し、卒業後に収入に応じて国に納付する新たな制度を検討することなどを盛り込んだ提言をまとめました。

安倍総理大臣は、今月3日、憲法を改正して2020年の施行を目指す意向を明らかにし、具体的な改正項目として、高等教育の無償化などを例示しました。

引用:NHK NEWS WEB

高等教育無償化は、9条問題から目をそらすためだとか何だとか言われていますが、

僕はこの問題は9条の問題以上に議論が必要だよなあって思ってます。

この問題の論点は二つあると考えます。

  1. どのような大学を対象とするか
  2. 結局貸与型の奨学金と同じではないのか

それぞれの論点別に論じていきますよ〜〜〜

国立大学・私立大学の学費は無償にすべきなのか

まずは一つ目の論点「どのような大学を対象とするのか」について。

この主張の根底にあるのは十中八九、貧困問題であると考えます。

日本はアメリカや韓国ほどではないものの、かなりの学歴社会です。

一般的に高収入と呼ばれる人たちのほとんどが大学卒業(どのラインの大学までを大卒というかも加味して)ですよね。

日本において、高等教育を受けるためにはもちろんですがお金がかかります。

例えば、国立大学だと年間約55万円。私立大学文系だとその二倍、私立理系だとさらにお金がかかります。

つまるところ、経済的に余裕のない貧困家庭が大学にいけないという状況が発生しているのが現状ですよね。

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進学おける資本

フランスの社会学者に、ピエール・ブルデューという方がいます。

ピエールによると、様々な資本が子供の進学の要因として大きく作用していると言われています。

その資本は、経済資本・文化資本・社会関係資本の三つに区分することができ、これらの資本を多く持つ子供ほど高等教育を受ける傾向が高いのです。

今回の大学の授業料無償化は、この資本のうち、経済資本の観点から問題を解決しようとしているわけです。

ここで僕がプルデューの考えを引用した理由は、高等教育を受けるためには経済的な豊かさ(経済資本)も必要だが、それだけに依らないということを先にハッキリさせておきたかったからです。

そもそもなぜ大学無償化の議論が起きたのか

大学無償化の議論が起きたのは必然であると言えます。

理由は簡単です。

・相対的貧困が無視できないレベルになったから

・貧困から抜け出すためには教育を受けることが手っ取り早いから

まず一つ目の相対的貧困についてですが、我々日本における貧困は途上国のそれとは全く性質の違うものです。この点については最近になってようやくメディアで触れられるようになってきて、昔なんて貧困の一言で片付けられていましたからね。

相対的貧困というのは、日本における必要最低限の暮らしを確保できていない状態のことです。ただ、その必要最低限の暮らしを定義するのは非常に難しく、例えば携帯やゲームは必要なのかとか挙げたらキリがありません。

話を元に戻しますが、日本における貧困というのは連鎖しているのが問題です。

貧困家庭出身の子供は相対的貧困に陥りやすい。

その貧困の連鎖を止めるために機能するのが高等教育と言われている訳です。

教育を受けることで貧困を脱することができたというロールモデルが有名になったために、大学無償化の議論が起きたとも言えます。

ただ上にも述べた通り、供の進学には三つの資本の影響を受けている訳で、経済資本の問題だけではないんです。そこを見落としています。これはまた後でじっくり述べますが。

貧困だが実力あるものが教育を受けたことによって、高所得者の仲間入りをすることを、「教育が貧困を救った」とみなすのは思慮不足です。

つまり、この議論はあたかも貧困層を救うた目の政策に見えがちですが、貧困で実力のないものは無視している政策な訳です。

貧困家庭であっても文化的資本や社会関係資本を多くもつ子供だけが、進学に適している訳で、じゃあ他の貧困はどうすんの?というのが僕の考えです。

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大学無償化したところで貧困の数は変わらないだろ

というかそもそもの話、

大学の定員が増えない限り、大卒の資格を持つ人間の絶対数は変わらないのです。

貧困から脱出した人間の相対的な数が多くなったとしても、高卒、専門学校卒で働かなければならない人数は変わりません。

新たな貧困が生まれるだけで、貧困問題の根本的な解決には至らないというのが僕の考えです。

まあもちろん裕福な家庭から貧困層に陥っても親の援助を受けられればそれは貧困とは呼べませんが、大卒=勝ちという構図が変わらない以上、この意見は間違っていないと思います。

すでに国立大学は無償でいける

これ結構知らない人が多いんですけど、貧困家庭なら基本的に国立大学では授業料免除申請を出すことができます。

実際に、国立大学に通う僕と妹は授業料全額免除です。

本当に貧困な家庭であると国立大学に判断してもらえると、2018年現在でも国立大学は無償で進学できるんです。

もちろん、授業料免除申請は学業の面も評価されますが。

メディアで取り上げられる貧困学生のモデルが悪い

テレビのニュースで取り上げられる貧困大学生のほとんどが私立大学ですよね。僕が見たニュースは東◯大学(東京大学ではありません)の学生でした。しかも彼は東京出身ではありません。

言い方は悪いですが、貧困家庭なのにどうして東京の私立大学にいくのですか??

地元の国立大学に意地でも頑張っていけば良かったのではありませんか?

そして彼は言います。「バイトしないとキツイので勉学に集中できない」と。

いや、その道を選んだのはあなたですよ。他に奨学金の受給額やアルバイトの量を抑えて通える大学があったはずです。

もちろん、彼が学びたかったことが東◯大学にあったのかもしれません。ただ、奨学金を月に10万円近く借りて、さらにアルバイトもしなければ生活ができない大学生活が目に見えているなら、東京の私立大学は選びませんよね?

そのニュースを見ていろんな人が、「貧困はよくない!」「大学を無償化しろ」と言い立てます。その後ろに存在する矛盾点に気づかないまま。

Fランも対象なのか問題

全国には残念ながら900もの大学が存在します。

タレントの武井壮さんがテレビ番組でFランを批判したそうですが、

番組では「Fランク大学の実態」と題し、デイリー新潮の記事を取り上げた。Fランク大学とは、倍率が低く、入試で名前さえ書ければ入れるような大学を揶揄する俗語。be動詞や小中学校レベルの漢字など、驚愕の授業内容なのだという。

引用:livedoor NEWS

こんな大学を無償化する価値はあると思えますか???

話はそれますが、Fラン大学にも私学助成金というものが使われている現状にも腹が立ちますが、少なくとも、無償化する大学は選定されるべきです。

僕の意見ですが、Fランを無償化するくらいなら、介護職系などの国家資格取得を目的とした専門学校を無償化にしたほうがいいでしょう。

まあ僕が言いたいのは、日本の高等教育事情をいろいろ加味すると、無償化するに値する大学はほとんどないということです。

大学無償化で貧困家庭はますます不利に

大学無償化は聞こえは良いですが、貧困家庭にとってはますます厳しくなるのではというのが

僕の考えです。

収入がそれなりにある家庭は、大学でお金がかからないので、予備校にお金をかけようとするのではないでしょうか。

貧困家庭は予備校にいけるわけありません。

勿論、予備校にいくことが大学にいくための必要条件ではありませんが、学校外の教育を受けることがアドバンテージになることは明白ですよね。

無償化と同時に、大学入試制度の抜本的な改革も必要だと思います

卒業後に収入に応じて国に納付って・・・

おそらくこれを聞いたほとんどの人がこう思うでしょう・・・

結局奨学金と変わらんやないか!!!!

特にツッコミたいのは、「収入に応じて」という言葉。

今の段階では結構曖昧な言葉ですが、議論すべき論点ですよね。

MAXでどの程度負担することになるのか、今後の試案に目が離せませんね。

安倍首相(自民党総裁)が2020年施行を目指す憲法改正項目として、高等教育までの無償化を掲げたためだ。だが、巨額の財源を要するとあって「完全無償化」には慎重意見が多く、着地点は見えない。

引用:YOMIURI ONLINE

結局は財源なんですよね。

北欧の国のように、税率が低い日本で大学無償化の財源を確保するのは難しいでしょう。

だからこそ、卒業後に納付という案が出ているんだと思います。

(大学無償化と叫んでいる人たちは、消費税増税に反対していますが、彼らはどう財源を確保するつもりなのでしょうか笑)

最後に僕の意見

僕は大学無償化には反対です。

そんなお金を使う余裕があるなら、

能力・金がなくても生きていけるような世の中に変えるべきです。

教育ではなく、社会から変えていくべきだというのが僕の考えです。

学歴社会に対して述べた次の記事でも同じことを述べています。

ヒカルさんの動画に見る昨今の学歴社会批判について思うこと【バズキャリア】

2018年2月5日

教育に夢を見すぎている方達、そろそろ冷静になりませんか?笑

(教育社会学は教育界隈の嫌われ者と言われているんですが、僕の記事を見てもそれがわかるでしょう。教育の理想を真っ向から否定しているわけですから)

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