【教育社会学】アメリカで教育実習をし、日本の教育現場を真剣に考えてみた

アメリカ

どうも、トビタテ!留学JAPAN6期生のRem(@ry0_c3h7)です。

とうとう僕のアメリカ留学も折り返しを迎え、冬学期を無事に修了することができました!やったー!
残すは4月から6月の春学期のみ・・・・!

早く帰りたいという気持ちもありつつ、それでもなんだか名残惜しい・・・
そういう不思議な気分です、今は笑

と、twitterの埋め込みを見てもらえるとわかると思いますが、冬学期は「学校とはなんのためにあるんや?」がテーマの教育学と教育社会学が合わさった授業を取っていました!!

今日はその学びを、今後振り返る時ようにブログで記事として書き残しておきたいと思います。プロフェッサーからのEvaluationのコメントとともに僕の学びを書き残していきますよ〜〜!

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日本とアメリカの教育の違いに愕然とした

僕は日本の大学での専門が教育社会学なので、それに関連する講義を取りたいな〜くらいのノリで選択した授業だったんですが、なんと、この授業・・・

アメリカの公立小学校で教育実習的(観察)なこともできたんです!

実は初回の授業でもらったシラバスで初めて知ったんですけどね。まあこれが結果論ですがとてもいい経験になって、アメリカと日本の教育現場の違いがよーく見えたんです。
日本の教育に足りないもの日本の教育の素晴らしさ、とにかくいろんなことを考えさせられました。

この授業は実は教育社会学がメインではなくて、どちらかというと「どういう風に教えるか」がメインの講義だったんですが、プロフェッサーと直談判して、最終レポートのテーマを教育論や教育方法学ではなく、日本とアメリカの違いを教育社会学の視点から論じたいことを了承してもらいました。笑

こういう時にリベラルアーツカレッジでよかったと思いましたね。学生と教授の距離が近く、自分の学びたいことにコミットできる、総合大学にない素晴らしさだなと思います。

アメリカのリベラルアーツカレッジが日本の大学よりも優れていると思う理由【体験談】

2017年11月5日

さて、本題に戻りますが、アメリカと日本の教育現場の違いについてですが・・・

One of his goals was to increase his understanding of the differences between American and Japanese schools. (途中略)His awareness accelerated as he took note of physical and interpersonal aspects of Amerian classroom.

教授によるEvaluationより(一部改変)

まず、教室のアレンジの仕方から規模から何から何まで違いました。僕の経験では、クラスは基本30人程度だったんですが、僕が観察を行った小学校は1クラス15〜20人程度

ファイナルエッセイを書く時に調べたところ、日本の1クラスあたりの生徒数はかなり多い方みたいですね。高度成長期のよきのように、1クラスの人数が多く、講義型の授業の方が効率がよかった時代もあったのかもしれません。

ですが、今、1クラスに5人はなんらかの支援を必要とする子供がいると言われる時代なんですよね。その中で、生徒が黒板を見て、教師が書いたことをただノートに書くだけでいいのか甚だ疑問です。

これからは個の時代だとよく言われます。グローバル化していく社会の中で求められるのは、日本の教育が重んじる協調性ではありません。問題解決能力やコミュニケーション能力だと思います。

その問題解決能力を養うためには今アメリカで行われている教育がいいのではないかと思ったほどです。例えば、

  1. 少人数で課題を解決していくアクティビティ作り
  2. ICTを取り入れた生徒の思考や教師の思考をシェアしやすい環境での学び

とかですかね、僕が観察したところだと。

アメリカの小学校の算数の授業を何度か観察させてもらいましたが、そこで行われていたのは「生徒が問題を作る」ということ。少なくとも僕が受けてきた数学教育でそんなことはしたことがありません。これをグループワークで行います。コミュニケーション能力も身につくし、生徒の思考力が深まるなと思いました。
日本の数学教育のように、一度公式を覚えたらあとはそれを当てはめて計算するだけ、のような教育では真のグローバルリーダーは育たないと危機感を覚えました。

フレキシブルに物事に対応し、問題を解決していく能力を身につけなければならないこれからのご時世。これからの時代を生き抜くために必要な力を養ってあげるのが教育だと思いますね。

そういう意味では日本の教育現場って後進的なんだなって思いました。教育への公的資金の投入も少ない新しい価値観や技術をなかなか取り入れない教職課程では理論ばかりで実践がない(てか教員経験のない教授多すぎない?)。あげたらキリがありませんな。

子供の学びばかりにフォーカスが当たりすぎましたが、アメリカの教師は日本の教師と違って働き方が上手でした。教師の仕事は教えることだけ。生徒指導はスクールカウンセラーの仕事、保護者対応は教頭などの管理職の仕事、完全分業制なんです。教員の職務は部活を教えることでも、いじめのないクラス運営をすることではありません。そんな教員の勝手な価値観の押し付けが今の日本の教育現場では起きている気がします。

教員の職務は「教科を教えること」。アメリカの教師がそこに全力で熱量を注ぎ込んでいるの対して、日本の教員はそこから目を背けて(背けざるを得ないんだが)他のことで手一杯。後進的すぎて呆れます。

もちろん、完全にアメリカのように分業制にするにはそれなりの予算がかかるでしょう。分業制にしたあと教員の年収はどうするのかとか。教師は聖職だという教員の方が結構いますが、実際に今の現代日本で教員を聖職だと捉えているひとはどのくらいいるんでしょうか。少なくともアメリカよりは少ないでしょう。アメリカでも教師は不人気の職業の一つだそうですが、Teach For Americaが人気就職先だったりする現実もあります。

日本の教育現場は閉鎖的すぎる。Teach for Japanが頑張っているみたいですが、それでもね。教員免許制度って本当に必要なんでしょうか。教育の抜本的改革が必要な時代がそこまで迫っていると思いました。

多様化する社会に対応するためには教育が担う役割は多い

日本でもこれから多様性の問題は大きな社会問題になります。これは絶対です。

多様性とは、何も国籍や人種のことだけを差しません。LGBTなどの性別の問題、LDHDなどの支援を必要とする子供の増加、ソーシャルキャピタルによる子供のバックグラウンドの多様化など、あげたらキリがありません。

少子高齢化が進む現代日本において、もうどの政党(自民党であっても)も外国人の受け入れは避けられない論点となってきているのはみれば分かります。それに対しての賛否は僕は述べませんが、

そういう背景もあって、教育現場でも多様性の問題は露骨になるのは不可避です。
では、どうやって教育現場としてそれに対応していくか?

残念ながら今の日本の教育制度や教員の質では対応は不可能だと思います。

たとえば教員のどのくらいが多文化に対する需要度合いが高いのか?言語マイノリティに対応できるだけでの語学力のある教員はどのくらいいるの?

残念ながら少ないと思います。アメリカの小学校には、スペイン語も堪能な先生、中国語が話せる先生、フランス語が堪能な先生がいます。それは文化という一言で済ませれば終わってしまいますが、彼らに話を聞くと、特に小学校低学年には英語をうまく話せない子供が結構いるそうです。

そういう子に対応するのが彼ら。日本だとどうなんでしょう。少なくとも現在の公教育ではその役割を担えそうにありません。

だから僕はファイナルエッセイでこういうことを述べました。

I see a need for Japanese teacher education programs to teach skills of cutural competence, in anticipation of a growing diversity in the population of japan.

今の教職課程の抜本的な改革です。今の教職課程は多文化理解、教育社会学へのフォーカスが少なすぎる。だからこそもっとそこにフォーカスしていかなければこれからのニーズに沿った教員は育たない。僕はそう思いました。

留学経験のある教員なんてほぼいませんからね。こればっかりは教員が公務員であることと関係が深い以上、教員養成課程で担うしかありません。それか、教員免許を持たない人材を教育現場に引き入れる制度を整えること。

これが大事なんじゃないでしょうか。

Rem
もちろんアメリカだからできるという側面が大きいことは重々承知です。ですが、そこから学び、日本に合う形で取り入れることはできるはずですよね。
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日本の教育現場はもっと刺激的でいいんじゃないか

まあ学んだのはこれだけではありません。他にもたくさん学んだことがありました。ただ、僕がかなり真剣に熱量を持って取り組んだ課題が上の二つの視点です。

とにかく冬学期の学びの本質はこの一点に収束します。

日本の教育現場はもっと開かれるべきだし、刺激的な場になってもいいんじゃないか

ということ。
閉鎖的すぎますよね、今の教育現場って。Teach For Americaがやっているように、名門大学を出た将来弁護士や医者になる優秀な人間が教育現場に数年でいいから携わる。それが教育に関心を持つ人を増やすことにつながるだろうし、何しろ今の教育現場に足りない文化適応力を持った人、優秀な人を取り込むことができます。(教員=公務員という制度上、優秀な人ほど教員にはなりません。インセンティブがありませんから。そこを改善したのがTeach for Americaですよね)

日本にもTeach for Japanがあります。創設者の松田さんは僕の尊敬する人のうちの一人でもあります。僕もいずれはハーバード教育大学院で学んでみたい・・・とか言ったりしてね笑

ともかく、アメリカで教育を学んで、アメリカの教育現場を体験して日本で教員になるべきか否か、真剣に考えさせられました。やっぱり僕がやりたいのは教育の抜本的改革。

そのためには大学院(もちろんトップスクールで)にいく必要があるし、制度を変えていくには官僚になるしかない。それかTeach for JapanのようなNPOに携わるか。つまり一人の教員にはならないということです。これが僕の出した答えです。

ま、海外大学院にいくお金もないのでまずは外資企業に就職してお金ためますかね・・・笑
公務員じゃお金貯まらないし、英語と中国語を生かして教育外の分野でいろんな知識を身につけたいですし。

なんというか、もっと面白い人材を教育現場に増やす手立てってないかなーってそんなことばかり最近は考えています。以上です。

教育実習が辛い?一工夫で教育実習を充実した自己成長の機会にする方法

2019年7月12日

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