なぜ差別・偏見は生まれるのか。特定の文化内で社会化されていく過程で僕たちの意識の中で起こっていること。

トビタテ

どうも、トビタテ!留学JAPAN6期生のRem(@ry0_c3h7)です。

昨年の12月に人種問題で嫌なことがあって記事にしたこともあるんですが

人種問題についてそろそろ我々人類は前を向くべきではないのか【差別、レイシズム】

2017年12月11日

アメリカの人種問題って結構闇が深いです。

僕は多様性について学ぶためにアメリカに来たのですが、アメリカはある程度の多様性が保たれているとは言っても、白人と有色人種の対立は、彼らの心の根底に深く根付いている印象を受けます

そして僕はこの冬学期に、「多様生のある社会で公教育はどのような役割を担うべきか」というテーマの授業をとっています。その中で、ソーシャルジャスティス(社会正義)について学んだ時に、僕たちがSocialize(社会化・つまり大人になっていく過程)されていく中で僕たちの意識の中でどのような変化が現れているのか、そしてそれが差別や偏見に繋がっていっていくということを学びました。

今日はそれを知識のアウトプット(笑)として記事にしていこうと思っています。

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差別や偏見について知る前に・・・

みなさんがもし、以下のような差別的・偏見的な意見を言う人を見かけたらどう思いますか?

  • 〇〇人は〇〇人よりも重要で価値がある
  • 中流階級もしくは上流階級の人々は大学に行ったり就職に有利である
  • 男性は女性よりも優位である

このようなことを言う人に対して、ほとんどの人が「いやいや、ちょっと待って」と言って反応すると思います。(もちろん、賛同する人もいるでしょうが。僕はいろんな意見があってこその民主主義だと思っているのでそれはそれで良いと思います。自分の意見を持っていない人の方がヤバいと思いますね)

差別や偏見を持った人たちが、なぜそういった考えを持ってしまうのか理解するためには、僕たちはまず文化(culture)と社会化(Socialization)について知る必要があります

文化とは何か

文化とは、ある特定の時間や場所に集められた人々の生活の特徴のことです。

その特徴は、社会規範や、歩行、慣習、コミニケーションの仕方、その特徴の中には、社会規範や、価値、慣習、コミニケーションの仕方、言語、法律などがあります。

文化の特徴と言うものはこれだけではなく他にも様々な側面があります。

例えば食べ物や服装音楽や言語などといった、私たちの目に見える表面的な文化

そして概念や個性、美意識や動物との関係、アイコンタクトなどのボディーラングエッジ、社会階層、職業などの、深層的な文化があります。これをわかりやすく表した図として、アイスバーグの文化というものがあります。

社会化(Socialization)とは何か

社会化とは、私たちが属するグループの固有の文化に適応するためにトレーニングシステムのようなものです。

社会化を通じて、私たちは特定の文化内における行動や社会規範というものを理解します。そして、社会化は生まれた時から始まり生涯にわたって行われます。

つまり、文化と社会化は非常に密接な関係で結びついていて、それらは僕たちが生まれて死ぬまでの間に、僕たちの人生観に大きな影響を与える要因であるわけです。

それは特に、無意識下の文化(水面下、深層的な文化)を形成する時によく働くんです。そしてその無意識下の文化が、差別や偏見と強い因果関係にあります。それをわかりやすい例を用いて説明したいと思います。



僕たちは文化適応のための社会化を通じてどのように生きているか

人間とは、世界を理解するために、私たち自身の周りにいる人間を頼る社会的な生き物です。

私たちが世界をどのように理解し、認知しているのかということを理解するために、便利な比喩を紹介しましょう。

それは、文化を私たちが常に身に付けているメガネだと考えることです。

例えば魚が常に水の中にいるように、私たちは常にその眼鏡をかけて生活しているっていうことです。

そして、そのメガネには2つの重要な部分があります。

それはメガネのフレームとレンズです。

フレームは私たちの文化によって形作られたマクロな社会規範

レンズは私たちが社会化の過程を経て経験してきたミクロな(個人的な)視点

です。

フレームについて詳しく説明

このマクロの視点については、わかりやすく説明すると、日本の文化の主流においては、私たちがピンクは女の子のものであってブルーは男の子のものであるとする社会規範や、民主主義は政府や経済にとってベストなあり方であると言うような、その文化の中に存在する大多数の人が思っている社会規範のことです。

そしてそのマクロなフレームを私たちは学校や政府マスメディアなどから学びます。

ミクロなレンズとは何か

私たちが文化や世界を見るときにかけているメガネのレンズは、個人の経験や視点から成り立っています

簡単に例えると、日本という文化(マクロフレーム)の中に様々な人がいますが、その人々の中で保守や革新といった考えがあるように、人々の意見でものの見方(レンズ)は違うわけです。

つまり、僕たちは生きていく中でメガネを作っている!!

このように、僕たちの価値観や意識というものは、文化からの社会化や自分自身の経験によって形成されていき、

そのメガネを通じて僕たちは無意識のうちに世界を見ている訳です。そのメガネは文化や自分自身の影響を強く受けているため、他の文化(自分にとって異質なもの)に対して排斥的になってしまう訳です。

目が悪い人ならわかると思いますが、メガネやコンタクトの生活になれると、メガネなしの生活なんて考えられないでしょ?その方が世界がクリアに見えるんですから。

我々人間はわざわざそのメガネを外して世界を見ようとすることなんて滅多にないんです。むしろ、そういうメガネをかけていることさえ忘れてしまっているのかもしれませんね。

自分自身専用のメガネを作っている以上、偏見を持ってしまうのは仕方がないことではある

このメガネというのはある特定の文化の中ではある共通性を持ちますが、一方他の地域文化に出てしまうとその眼鏡はうまく機能しなくなリマす。

例えば日本から1歩も出たことなかった人が、いざ一歩海外に出るとカルチャーショックを受けてしまうみたいなことが起きてしまいます。

つまり私たちは自分が生きていく上で作り上げてきたメガネを通じて世界を見ているので、他の文化をそのメガネで見ようとするとどうしても差別や偏見に繋がってしまうわけです。

だからこそ僕たちは、その眼鏡を外して世間を見るという姿勢が大事です。

これまでの人生で築き上げてきた価値観、つまりメガネを外す事は容易いことではありません。しかし、少し眼鏡を外して世界を見てみることによってまた違った世界が見えるのも事実なんですね。

他の文化を見てしまい経験してしまうと、また新たなレンズが形成されてしまいます。世界を見るメガネを何個を作ることが多様性のある社会に向けての一歩だと思います。

つまり今日僕が言いたい事は、完璧に差別偏見をなくすことは難しいということです。

僕たちが普段メガネかけているメガネは、僕たちの所属する文化に強く依存しているからです。文化はそれぞれの文化で違う特徴を持っているため、世界中に自分と同じ眼鏡をかけている人はほとんどいないでしょう

差別偏見をなくすためには、他文化を経験させるところから始まるんじゃないでしょうか。

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